YouTubeでTuneCore Creatorsの楽曲を使うと収益はどうなる?クリエイター目線での正直な解説

BGM LIBRARY

※この記事は、筆者がTuneCore Japan公式サポートに直接問い合わせを行い、実際に得た公式回答をもとに、動画クリエイターの皆さまに向けてできる限り正確で公正な情報を提供することを目的として執筆しています。

YouTube動画を収益化していくうえで「著作権フリー音源」や「ロイヤリティフリーBGM」の利用は避けて通れないテーマです。


中でも「TuneCore Creators」に登録されたBGMを使うと楽曲収益が発生する仕組みがあり、興味を持たれている方も多いと思います。

しかし「本当に使うべきか?」という点については、クリエイターの収益モデルによって向き・不向きが明確に存在します。

この記事では、実際にTuneCore Japanに問い合わせて確認した公式情報をもとに、誰にとってメリットがあり、誰にとっては注意が必要なのかを、できる限り客観的に解説します。

1. 楽曲を使うと収益が発生する仕組みとは?

Tunecoreクリエイターズ

TuneCore Creatorsに登録された楽曲を使った場合、YouTubeの「Content ID」システムが自動的に検出し、動画内で使用されている音源が対象であれば、著作権申し立てが発生 → 楽曲収益が分配される仕組みとなっています。

この収益は、TuneCoreが20%の手数料を差し引いたうえで、
動画クリエイターと楽曲制作者との間であらかじめ設定された割合(例:50/50)で分配されます。

2. Shortsと長尺動画では仕組みが異なる

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【Shorts動画の場合(1分未満)】

✔ 使用したBGMが動画ファイルに直接含まれており
✔ TuneCore経由で著作権申し立てが発生した場合

この条件を満たせば、楽曲収益が発生し、分配されます。

⚠ 一方で、YouTubeの「サウンド」機能から選んで投稿したShortsにはTuneCoreの収益は反映されません

【Shorts動画の場合(1分以上)】

🚫 2024年10月15日以降、1分以上のショート動画にBGMを入れると
動画がブロックされ視聴不可になる仕様に変更されました。

これにより、1分以上のShorts動画では、TuneCoreやBGM Libraryの楽曲を使うことはほぼ不可能になりました。

【長尺動画(1分以上)】

✔ 使用楽曲がContent IDで検出 → 著作権申し立てが発生した場合
✔ 動画全体の広告収益が回収 → 手数料差引後、設定された比率で分配

ただしここで大きな注意点があります。

📌 著作権申し立てが発生した動画は、YouTubeパートナープログラム(YPP)による広告収益が無効になります。

つまり、YPP収益とTuneCore楽曲収益は「排他関係」であり、重複して得ることはできません。

3. 実際の収益の目安

Popular illustrations,Let's start with YouTube "music revenue"

以下は、TuneCore経由で楽曲収益が発生した実例に基づく参考値です。

  • Shorts動画(1分未満):1再生あたり 約0.002~0.005円
  • 長尺動画(1分以上):1再生あたり 約0.01~0.025円(シェア率や広告単価による)

【例】
長尺動画で50万再生 → 約3万円の楽曲収益(1再生あたり0.06円ケースもあり)

4. どんなクリエイターにおすすめか?おすすめできないか?

Popular illustrations,Accelerate by using horizontal YouTube videos and short videos

以下に、明確な「おすすめ/非おすすめ」の基準を整理します。

おすすめできるクリエイター

  • YouTube Shorts(1分未満)を中心に投稿している人
  • まだ収益化条件(チャンネル登録1000人・4000時間など)を達成していない人
  • 現時点でYPPに入っておらず、今すぐ少しでも収益を得たい人
  • 副収入的に楽曲収益を試してみたい人

→ この層であれば、TuneCore楽曲を使うことで新たな収益源になります。

おすすめできないクリエイター

  • 1分以上のShorts動画を投稿している人
     → 楽曲使用で動画がブロックされるためNG
  • 既にYPPに参加していて、動画が安定的に収益化されている人
     → 著作権申し立てにより本来のYPP収益が止まってしまうため、デメリットが大きい
  • 長尺動画をメインにしていて、将来的に安定収益を目指している人
     → YPPとの相性が悪いため、メリットよりリスクが大きい

5. 結論:使い方を誤らなければ有効な手段のひとつ

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TuneCore Creatorsの楽曲は、使い方さえ理解すれば、非常に有効な収益手段のひとつです。
しかし、YouTubeの収益構造と競合する部分もあるため、目的に応じて慎重に判断する必要があります。

Shortsでちょっとでも収益が欲しい

YPPにはまだ到達していないけど、再生数はある程度ある


そんな方にとっては、使ってみる価値は十分にあると言えるでしょう。


TuneCoreの収益仕様は常に変動する可能性があるため、最新情報はTuneCore Japanのヘルプセンターをご確認ください。

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